再エネ・技術

安藤ハザマ、ヘリカルフュージョンの核融合発電プロジェクトに参画へ。2030年代稼働開始予定の ...

2026-07-10
安藤ハザマがヘリカルフュージョンの核融合発電プロジェクトに参画し、2030年代の稼働開始を目指すと報じている

専門家の視点

核融合発電という壮大な技術目標に対し、建設大手の安藤ハザマが「建設・施工実装」のフェーズで参画する現実があります。実体として、核融合の実用化には未だプラズマ維持や経済性の壁が残り、2030年代稼働というタイムラインは極めて挑戦的です。一方、物語としては「太陽のエネルギーを地上で」という圧倒的なビジョンが語られ、建設会社の参画という具体的な工程が加わることで、実現可能性を感じさせるフレームが作られています。しかし、ここには二つの「実体の翻訳不足」が潜んでいます。第一に、核融合発電の「2030年代」が、実証炉なのか商用炉なのかが不明瞭なまま、あたかも社会実装が目前であるかのような期待を誘います。第二に、建設会社という「作る役割」の参画は重要ですが、運転・保守などの「動かす役割」や、事故時の法制度・廃炉プロセスといった社会実装の制度設計レイヤーが欠落しています。この構造的なズレは、期待先行型のリスクをはらみます。すなわち、技術の不確実性が顕在化したとき、参画企業への市場評価が急変しかねない点です。

核融合エネルギー(フュージョンエネルギー)は、海水から豊富に採取できる重水素と三重水素を用いて、太陽と同じ「核融合反応」で発生する莫大なエネルギー。世界人口の増加やAIの普及にともなう世界的な電力需要の急増により、核融合プラント建設および電力市場が2050年までに数百兆円規模に成長するとの予測もあり、核融合発電技術の国際的な開発競争が激化している。 ヘリカルフュージョンは、国立大学や国立研究機関における70年にわたる研究成果を基に、日本独自の核融合炉形式である「ヘリカル方式」による商用発電所の開発を行うスタートアップで、フュージョンエネルギーによる商用発電を達成するために「ヘリックス計画」を進めている。 段階を経て核融合発電の商用化を達成するためのロードマップ。 同計画では、2020年代中に技術的基盤となる「高温超伝導マグネット」や「ブランケット兼ダイバータ」の個別実証を完了し、2030年代中には最終実証装置「Helix HARUKA」と発電初号機「Helix KANATA」を使用して世界初の実用発電を達成することを目標にしており、同社は2026年4月に公式パートナー制度を発足させている。 建設中のHelix HARUKA(最終実証装置)の様子。 一方、安藤ハザマは、電力関連施設の建設事業において実績を積み重ねてきた総合建設会社だ。電力供給課題の克服と安定供給に寄与するフュージョンエネルギーの重要性を認識し、その実現を支援するため公式パートナーとしての参画を決定。2030年代の稼働が予定される発電初号機「Helix KANATA」の建設について、両社で基本合意書を締結したという。 大型プロジェクトにチャレンジしてきたゼネコンの高度な技術と経験により、フュージョンエネルギーによる世界初のサステナブルな発電所が実現するのか、今後の展開にも要注目だ。 【関連記事】ヘリカルフュージョンの関連記事 【関連記事】歩道で発電できる路面ソーラーパネルを実用化 最短30秒で仮審査!売却代金を受取りながら、車を使い続けられます。急なお金が必要なら、マイカーリースバック。車を使いながらお金を手元に。 This article is a sponsored article by ''.

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