【大学受験2027】上智大、理工学部「デジタルグリーンテクノロジー学科」開設
専門家の視点
全国の大学でGX人材育成の学科新設が相次いでいますが、上智大学の本学科は「全授業英語・定員50名・半数留学生」と、国際競争力を明確に打ち出した点が特徴です。しかしここで問うべきは、この学科が掲げる「デジタルとグリーンの横断」が、実際の産業界で求める人材像と合致しているかという構造的な論点です。 現状、日本企業のGX推進で不足しているのは、データサイエンスの理論に精通した人材よりも、現場の物理制約(工場のエネルギー転換・サプライチェーンの実務)を理解した上でデジタルツールを適用できる実行層です。本事科は「応用化学・機械・情報」を横断的に学ぶとしていますが、カリキュラムの具体的な実践科目(例:実際の排出量を可視化する演習・政策制度のケーススタディ)が公開されていません。ここに「物語先走り」の構造があります。ビジョンは壮大ですが、卒業生がどの職種でどう活躍するか、実行レイヤーが未定義なままです。 また、選抜がSATやIBなどの国際基準に偏ることで、国内の公立校出身で理数系に強いが英語力が追いつかない層が排除されるリスクも見逃せません。
上智大学は2026年7月8日、理工学部に新設する「デジタルグリーンテクノロジー学科(DGTech)」について、文部科学省の認可を受け、2027年4月に開設すると発表した。全授業を英語で行う学位プログラムで、データサイエンスを基盤にGXを牽引する人材育成を目指す。入学定員は50名。 「デジタルグリーンテクノロジー学科(DGTech)」は、持続可能なグリーン社会の実現を目指すGX(グリーントランスフォーメーション)を、データサイエンスを基盤としたエンジニアリングを通じて牽引する人材を育成する学位プログラム。 上智大学によると、気候変動や資源制約といった地球規模の課題が深刻化する中、脱炭素社会の実現に向けたGXの推進と、それを支えるデジタル技術の高度化が同時に求められている。一方で、DX人材・GX人材はいずれも世界的に不足しており、両者を横断的に担う人材の育成は喫緊の課題となっているという。 「デジタルグリーンテクノロジー学科(DGTech)」では、多様なバックグラウンドを持つ学生が地球規模の課題に取り組む力を養うために、カリキュラムのすべてを英語で行う。データサイエンスやデジタル技術を基盤に、「応用化学・生命科学系科目群」「機械工学・電気電子工学・物理学系科目群」「データサイエンス・情報学系科目群」を横断的に学ぶ。地球規模の課題に挑む次世代のイノベーターの養成を目指す。 入学定員は50名で、そのうち約半数は留学生を予定している。入学時期は4月(春学期)および9月(秋学期)の年2回。選抜方法は書類選考による選抜で、SAT、ACT、IB、GCE A-level、EJUなどの成績と、TOEFL iBTまたはIELTSのスコアを活用する。なお、4月入学生は、推薦入学試験、カトリック高等学校対象特別入学試験、イエズス会高校特別入学制度ならびに書類選考により選考する予定。
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