制度・政策

【国際】SCS、プラケミカルリサイクルの責任認証基準リリース。同種の独立基準として初

2026-07-08
米SCSスタンダーズがプラスチックケミカルリサイクルの責任認証基準を発表、同種の独立基準として初めて

専門家の視点

ケミカルリサイクルの認証基準が単独で成立した背景には、従来のマテリアルリサイクルと異なる技術特性があります。ケミカルリサイクルは原料を分子レベルまで分解するため「再生材」の定義や工程の管理が複雑になり、第三者認証なしでは市場が品質と環境負荷の両面で混乱するリスクがありました。SCSの基準はこの実体ギャップ――技術は進むが評価制度が追い付かない――を埋める狙いです。 ただし、ここには「認証取得が容易になれば普及が加速する」という物語が含まれています。実際には、ケミカルリサイクル自体がエネルギー集約型であり、炭素収支でフローの回収率や使用電力の再エネ比率が認証基準にどう反映されるかが、実質的な脱炭素効果を左右します。認証が「プロセス管理の正当性」だけに偏り、ライフサイクル全体の環境負荷軽減を保証する仕組みでなければ、期待先行で実体が伴わないリスクがあります。 隠された前提は「ケミカルリサイクルの原料確保とコスト競争力が安定的に両立する」という点です。廃プラの分別・収集インフラや石油由来原料との価格差が解消されなければ、認証基準の存在だけでは市場浸透は進みません。

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