制度・政策

鳴門市、本年度から「J-クレジット」参画 脱炭素支援3社と協定

2026-07-07
鳴門市が国のJ-クレジット制度に本年度から参画し、脱炭素支援を目的に民間3社と協定を結ぶことを報じている

専門家の視点

鳴門市がJ―クレジット制度に参画するというこの動きは、「実体」としては行政区域単位でのCO2削減量を可視化し、市場で取引する仕組みを導入するという制度面の前進です。しかし、「物語」が示す「脱炭素支援3社との協定による地域活性化」というフレームは、クレジット創出の具体的な対象(どの森林・農地・施設から削減量を生むのか)や、市民生活への波及経路が不明瞭なままです。このため、「期待」が先行している構造が読み取れます。実際にクレジットを発行し、売却益を地域に還元するまでには、計測・認証・販売の実行レイヤー(農林業者や中小事業者の協力)が必要ですが、記事からはその準備状況や人材配置が見えません。制度導入のスピードに比べ、現場の実行体制が追いついていない典型的な「物語先走り」の状態です。ここで隠れた前提を問い直すならば、J―クレジットは「削った証拠」を売る制度であり、それ自体はCO2を減らす行為ではないという点です。つまり、クレジット収入が目標達成の手段なのか、地域の脱炭素行動を促すプロセスなのか、目的と手段の整理が必要です。

2050年までに排出される温室効果ガスの実質ゼロを目指す「ゼロカーボンシティー」を宣言している鳴門市は本年度、二酸化炭素(CO2)の削減・吸収量を売買できる国の「J―クレジット制度」に参画する。7日、脱炭素化を支援する3社と連携協定を結んだ。 制度は、省エネルギー設備の導入や、再生可能…

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