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都市鉱山開発で資源循環を強化する中国の資源安全保障策とは 李雪連

2026-07-05
中国の資源安全保障策として都市鉱山開発を強化し、鉄スクラップや非鉄スクラップなどのリサイクル拡大を通じて一次資源投入削減や省エネルギー、脱炭素を推進する動きを報じている

専門家の視点

中国の都市鉱山開発は、実体として鉄スクラップや非鉄スクラップのリサイクル拡大という具体的な政策・技術投資を伴っており、一次資源投入削減と省エネ・脱炭素への寄与は測定可能な事実です。しかし、ここには構造的な「期待先行」のズレがあります。中国の資源安全保障は国内循環の強化を謳う一方で、スクラップの品位管理や回収網の整備、再資源化のエネルギー収支といった「実行レイヤー」の実態が物語ほど進んでいないケースが多い。リサイクルのみで鉱山輸入依存を代替できるかは時間軸の問題であり、短期の需給ギャップには寄与しにくい。また、この記事が当然としている「都市鉱山=脱炭素に直結」という前提には問い直しが必要です。リサイクルは製錬工程のエネルギーを削減しますが、回収・輸送・選別プロセス全体の炭素収支は原料や地域によって大きく変動します。物語としては「循環による安全保障」が強く前面に出ていますが、実体の進捗は制度導入速度と現場の実行能力の非対称性に左右されます。次に見るべきは、中国政府がスクラップ標準化や回収インセンティブをどの程度のKPIで検証し、失敗時の補完策(備蓄や代替資源)を明示しているかです。

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