令和8年度地域ぐるみでの脱炭素経営促進モデル事業参加団体決定について
環境省が地域ぐるみでの脱炭素経営促進モデル事業の参加団体7件を決定し、中小企業向けの脱炭素経営支援体制構築を検証する。
専門家の視点
環境省が選定した地域ぐるみの脱炭素経営モデル事業の参加団体は7件です。この事業の目的は中小企業向けの脱炭素経営支援体制の構築を検証することにありますが、ここで問われるのは「誰が実行するのか」という実行レイヤーの具体性です。モデル事業は枠組みを示すものの、実際に中小企業の現場でCO2削減を進める人材やノウハウが各地域に存在するのかという実体がまだ見えていません。特に中小企業は経営資源が限られており、脱炭素を「自社の利益に結びつく投資」と捉えられるかが成否の分かれ目です。環境省の物語は「支援体制を構築すれば中小企業が動く」という前提に立っていますが、この前提が現実の中小企業経営の意思決定プロセスと整合しているかは検証が必要です。また、選定された7件が全国の多様な地域特性をカバーしているかも見逃せない論点です。この事業の成果は、実体が物語に追いつくかどうかの最初のテストケースであり、次に見るべきは各団体が実際にどのような支援メニューを提供し、中小企業がそれに応じて具体的な削減行動に移ったかどうかのデータです。