TotalEnergiesは顧客の温室効果ガス排出量を統合せざるを得なくなった。
TotalEnergiesが顧客の温室効果ガス排出量の統合を余儀なくされた事例を報じている。
専門家の視点
TotalEnergiesが顧客の温室効果ガス排出量を統合せざるを得なくなったという事実は、Scope 3排出量の計測・報告が、もはや自主的な取り組みから投資家や規制当局によって事実上強制される段階に入ったことを示しています。ここにある構造的なズレは「物語先走り」です。欧州のメジャーは長年「低炭素エネルギー企業への転換」を掲げてきましたが、石油・ガス販売に伴う顧客排出量(Scope 3)こそが排出の大部分であり、これを開示・削減対象にしない限り、物語は実体と一致しません。今回の動きは、物語を実体に引き寄せる圧力が企業の外部からかかり始めた証拠です。実体(Scope 3の膨大さ・計測の難しさ)は依然として重く、TotalEnergiesがどのような方法で排出量を算定し、削減目標にどう反映するかは明記されていません。また、「顧客排出量を統合する」と言っても、顧客のエネルギー転換を自社がどこまでコントロールできるのか、実行レイヤーが不明瞭です。隠れた前提は、「企業が排出量を開示すれば排出が減る」という考えです。