マツダの中井上席執行役員「EVだけは限界、内燃機関で脱炭素」
マツダがEVだけでなく内燃機関でのCO2回収技術を含む脱炭素戦略を進めている方針を上席執行役員が表明した。
専門家の視点
マツダが「走行中のCO2回収」という技術を実証段階に進めたことは、脱炭素の手法を「EVシフト」一択から解放する実体の一つです。しかし問題は、この技術が燃費やコスト、回収したCO2の貯蔵・利用という「後工程」の物理制約を伴う点にあります。エンジン内部でCO2を分離・回収する装置の重量やエネルギー消費が走行効率を下げれば、全体のCO2削減効果は相殺されかねません。この点、記事は「企業のビジョン表明」としての物語を優先し、回収後の工程や経済合理性の検証を省略している印象です。ここに「物語先走り」の構造が見えます。 また、自動車業界全体で見れば、内燃機関の延命が供給網の既存雇用を支える一方、投資家はEV急成長の期待を既に織り込んでいます。マツダの主張が正しくても、市場の期待がEV偏重に固定されている現状では、この技術が「期待欠落」に陥るリスクがあります。問題は技術の是非ではなく、普及に必要な制度(CO2回収クレジットの設計や回収CO2の蓄積場所の確保)が未整備なままで、企業発表と実行レイヤーの間にタイムラグがあることです。
一次ソース
- https://nikkei.go.link/article/DGXZQOUC09A8D0Z00C26A6000000?adj_t=1lssb67q&adj_campaign=article
- https://regist.nikkei.com/r123?ak=https%3A%2F%2Fwww.nikkei.com%2Farticle%2FDGXZQOUC09A8D0Z00C26A6000000&n_cid=DSPRM1AR07
- https://regist.nikkei.com/r123?ak=https%3A%2F%2Fwww.nikkei.com%2Farticle%2FDGXZQOUC09A8D0Z00C26A6000000&n_cid=DSPRM1AR07#free