[7202.T] 出光興産・T2・いすゞ カーボンニュートラル実現に向けて トラック輸送分野における次 ...
専門家の視点
この3社連携は、トラック輸送の脱炭素化という物語と、自動運転やバイオ燃料の実装という実体の間に、まだ埋めきれていないギャップがあることを示しています。実体面では、次世代バイオディーゼル「IRD」の価格高止まりと給油インフラ不足、車両保証の不在といった構造的課題が明記されており、今回の実証はそれらを一つずつ検証する第一歩です。しかし物語は「普及に向けた環境整備」「2050年CN実現」と未来志向に傾き、肝心の実証規模やコスト低減の道筋、原料調達の持続可能性に関する定量的な目標は示されていません。特に「自動運転トラック×バイオ燃料」という組み合わせはメディア受けしやすく、期待先行で市場や政策が過熱するリスクがあります。背後には、埋設タンクに依存しない可搬式燃料タンクの活用や、自動運転の切替拠点「トランスゲート」への給油設備設置など、実行レイヤーでの具体策は進んでいるものの、それらが本格的な商用スケールに達するには数年単位の時間が必要です。現時点での最大の観測点は「誰がコストを負担するのか」です。
出光興産株式会社 株式会社T2 いすゞ自動車株式会社 出光興産株式会社(東京都千代田区、代表取締役社長:酒井 則明、以下「出光興産」)、株式会社T2(東京都千代田区、代表取締役CEO:熊部 雅友、以下「T2」)、いすゞ自動車株式会社(神奈川県横浜市、代表取締役 取締役社長CEO:山口 真宏、以下「いすゞ」)の3社は、トラック輸送分野におけるカーボンニュートラルの実現を目指し、次世代バイオディーゼル燃料の普及に向けた連携を開始します。 まずは今夏より、出光興産が次世代バイオディーゼル燃料「出光リニューアブルディーゼル※1」(以下「IRD」)をT2に供給します。T2は、関東-関西間の約500キロの高速道路において大手運送会社など向けに提供しているレベル2※2自動運転トラック※3の商用運行※4で、IRDを試験利用します。さらに、いすゞはT2の自動運転トラックにおけるIRDの利用に対し、軽油利用時と同等のオペレーションで修理・メンテナンスサービスを提供します。 2050年カーボンニュートラルの実現に向けた取り組みが広がる中、トラック輸送分野では、ライフサイクル全体でCO₂排出の削減が見込まれる次世代バイオディーゼル燃料に期待が寄せられています。一方、次世代バイオディーゼル燃料の給油スポット数は十分ではなく、通常の燃料と比べると現状では価格水準が高い傾向にあります。さらに、トラックの性能や耐久性への影響、故障時の修理・サービス対応が明確になっていないなど、運送会社が利用を希望しても、普及に向けた課題が残っているのが実態です。 こうした課題を解決するための第一歩として、3社で連携し、T2の自動運転トラックによる実際の運行におけるIRDの継続利用を通じて、給油オペレーションの有効性などを検証していきます。これを起点に、給油スポットの拡大に向けた検討を進めるなど、IRDを含む次世代バイオディーゼル燃料の普及につながる環境の整備に取り組みます。 出光興産は、本取り組みを契機に、可搬式燃料タンクを活用した給油の実現を推進します。埋設型の燃料タンクなどの固定設備に依存しない運用を可能にすることで、運送会社がより柔軟にIRDを利用できる環境づくりを目指します。さらに、IRD給油専用サービスステーションの展開や、混合リニューアブルディーゼル※5の開発などの可能性についても検討を進め、次世代バイオディーゼル燃料のさらなる普及を図ってまいります。 T2は、「自動運転技術の活用により日本の物流を共に支える」をビジョンに掲げ、2027年度以降のレベル4※6自動運転トラックによる幹線輸送の開始を見据えて、高速道路における無人運転と一般道における有人運転を切り替えるためにドライバーがトラックに乗り降りする切替拠点「トランスゲート」を神奈川県と兵庫県に整備しました※7。レベル4実現後には、CO₂排出が多く見込まれるこうした関東ー関西間の長距離を無人で連続運行する想定のため、必ず立ち寄る「トランスゲート」に燃料タンクを設置し、給油の利便性・効率性を高めることにより、カーボンニュートラルの実現に貢献してまいります。 いすゞは、カーボンニュートラルの実現に向け、マルチパスウェイ(全方位)の方針で動力源の開発を進めており、次世代バイオディーゼル燃料は電動化と並び、多様なニーズに対応する現実的な低炭素化ソリューションの有力な選択肢と考えています。今後、出光興産およびT2とともに本取り組みを通じて次世代バイオディーゼルの試験利用を進めるとともに、その社会実装に向けたさまざまな課題の解決に積極的に協力してまいります。 ■出光興産株式会社 本社所在地:東京都千代田区大手町一丁目2番1号 代表者:代表取締役社長 酒井 則明 設立日:1940年3月30日 事業内容:燃料油事業、基礎化学品事業、高機能材事業、電力・再生可能エネルギー事業、資源事業 企業サイト:https://www.idemitsu.com/jp/ 公式X:https://x.com/Idemitsu_Kosan ■株式会社T2 本社所在地:東京都千代田区内幸町二丁目2番3号 日比谷国際ビル 1階 代表者:代表取締役CEO 熊部 雅友 設立日:2022年8月30日 事業内容:自動運転システムの開発、レベル 4 自動運転トラックによる幹線輸送サービス事業、幹線輸送に付随した関連サービス事業、その他関連サービス事業 企業サイト:https://t2.auto/ 公式X:https://x.com/t2_auto 公式note:https://note.com/t2_auto ■いすゞ自動車株式会社 本社所在地:神奈川県横浜市西区高島一丁目2番5号 横濱ゲートタワー 代表者:代表取締役 取締役社長CEO:山口 真宏 設立日:1
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