再エネ・技術

JERA=タイで水素・アンモニアバリューチェーン構築の覚書を締結|国内

2026-07-02
JERAがタイで水素・アンモニアのバリューチェーン構築に関する覚書を締結した。

専門家の視点

タイでの水素・アンモニアバリューチェーン構築に関する覚書締結は、実体として「覚書段階である」という点が重要です。技術実証や商業規模の設備投資、水素の調達コストや供給安定性といった測定可能な事実はまだ存在せず、現時点では関係者間の合意形成が進んだに過ぎません。この記事では、覚書締結という「物語」が前向きに強調されていますが、実体面での具体的な進捗やKPIは示されていません。日本のエネルギー企業がアジアでの水素サプライチェーン構築に動くという期待は市場で語られやすいものの、タイ側の需給見通しや日本の公社・補助金の支援スキームとの連携がどうなるかは不透明です。隠れた前提として「水素・アンモニアが日本とタイ双方にとって経済合理的な燃料になる」という仮定がありますが、現時点では生産コストやインフラ整備の見通しが不確実であり、この前提は問い直しが必要です。次の観測点は、この覚書が具体的な事業化調査やFID(最終投資決定)に結びつくかどうかであり、時間軸を言い切れば、少なくとも3年以内に商業規模の実証データが出なければ、物語先行の構造がさらに顕在化すると言えます。

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