JERA、タイで水素・アンモニア供給網 政府系電力と協業
JERAがタイの政府系電力大手と水素・アンモニア供給網構築で協業することを発表した。
専門家の視点
JERAが国内で培ったアンモニア火力の実績を、タイの政府系電力との覚書へとつなげました。実体として確かなのは、JERAの技術蓄積とタイ政府の2050年脱炭素目標という二つの事実ですが、肝心の供給網構築や制度整備の具体的な設計図は記事からは見えません。ここにあるのは「物語先行」の構造です。JERAにとっては収益拡大の物語、タイにとっては脱炭素達成の物語が先行し、実際に誰がいつ、どのコストで水素・アンモニアを調達し、火力発電所に混焼するのかという実行レイヤーが欠落しています。特に、アンモニア製造時にCO2を排出しない「グリーンアンモニア」の調達コストや、タイ国内の送電網・港湾インフラの整備状況は不明のままです。物語が実体を追いかける構図は、脱炭素分野でよく見られますが、この協業が実を結ぶかどうかは、覚書から先の実行計画と投資判断のタイミング次第です。今の時点では、実績ある技術を海外に売り込む「可能性の提示」に過ぎず、プロジェクトが具体化するには、少なくともコストと供給量の現実的な試算が必要です。
一次ソース
- https://nikkei.go.link/article/DGXZQOUC306CV0Q6A630C2000000?adj_t=1lssb67q&adj_campaign=article
- https://regist.nikkei.com/r123?ak=https%3A%2F%2Fwww.nikkei.com%2Farticle%2FDGXZQOUC306CV0Q6A630C2000000&n_cid=DSPRM1AR08
- https://regist.nikkei.com/r123?ak=https%3A%2F%2Fwww.nikkei.com%2Farticle%2FDGXZQOUC306CV0Q6A630C2000000&n_cid=DSPRM1AR08#free