制度・政策

【特集】死屍累々のGX戦略「血税20兆円」は〝バブルの泡〟

2026-06-30
政府の20兆円規模のGX戦略について、その成否や課題を特集形式で批判的に報じている。

専門家の視点

この記事が描くGX戦略は、物語先走りの構造にあり、かつ実体が翻訳されていないという複合的なズレを抱えています。政府が掲げた「脱炭素と経済成長の両立」という壮大な物語は、20兆円の公的資金という実体を伴って始動しましたが、足元では洋上風力の頓挫や企業の脱炭素後退という実体が、物語のペースに追いついていません。一方で、太陽光パネルや風力発電設備で中国勢が圧倒的シェアを握るという事実は、日本の産業競争力強化という物語が現実と乖離していることを示しており、この実体がメディアを通じて適切に社会に翻訳されていない可能性があります。 記事の隠れた前提は、「GX戦略が失敗すれば日本経済全体が損をする」というフレーミングです。しかし、別の見方として、石油大手の既得権益や地政学リスクを考慮すれば、この戦略の遅れは短期的な痛みを避けるための合理的な選択であるとも解釈できます。次の観測点は、政府が今後、実体の進捗をKPIでどの程度公開するかです。官僚の強弁だけでは期待と実体の溝は埋まらず、このままでは20兆円という血税がバブルの泡として消費されるだけという評価を覆せないでしょう。

令和のオイルショックで消費者を追い詰める「高市政権の愚策」と「石油大手の深謀遠慮」 【特集】死屍累々のGX戦略「血税20兆円」は〝バブルの泡〟 国民にとってはまさに悪夢 脱炭素と経済成長の両立を目指す―。こう高らかにうたって2022年に始動した政府のGX(グリーントランスフォーメーション)戦略。20兆円の公的資金投入を呼び水に10年間で150兆円超の官民投資を喚起し、再生可能エネルギーの導入拡大や製造業の脱炭素化を進め、カーボンニュートラル社会の実現を目指すとぶち上げてきた。 だが、インフレやトランプ米政権の化石燃料回帰などの逆風が吹き荒れる中、足元では洋上風力発電プロジェクトの頓挫などで再エネの新規開発は滞り、肝心の企業も脱炭素の取り組みを後退させている。 経済産業省が喧伝してきた脱炭素技術の推進による産業競争力の強化も絵に描いた餅と化しつつある。太陽光パネルや風力発電設備、水素エネルギーなどの関連機器市場では中国勢が圧倒的なシェアを握り、日本企業は見る影もない。経産官僚は「中東情勢の緊迫化に伴う令和のオイルショックでGX推進の重要性はさらに高まった」と強弁するが、その言葉とは裏腹に多額の血税が〝水の泡〟となる恐れが強まっている。業界機運もダダ下がり「1日数台程度の水素バスの利用では、補助金があってもペイしない。......続きはZAITEN8月号で。 日英伊戦闘機計画「GCAP」でも三菱重工・三菱電機はやはり〝下請け扱い〟 【緊急取材】「ナフサ狂騒曲」カルビー、カゴメ、日清製粉、TOTO、LIXIL... 【特集】信越化学「青色吐息他社」とは裏腹に〝値上げ巧者ぶり〟 【特集】死屍累々のGX戦略「血税20兆円」は〝バブルの泡〟 【特集】サナエ独裁で「ナフサ供給不安」歯止め利かず 佐高 信 vs 岩屋 毅「対話する姿勢を崩さず、〝分断の政治〟にさせない」 東電HD新会長に「ヨコオ Who?」の声 【特集】JPX山道「お前が言うな‼」の〝お寒いガバナンス〟 【特集】ダイキン「モノ言う株主が〝虎の子〟切り離しを要求」 【特集】花王「オアシス攻防」が深めた〝ESG経営〟の矛盾 切羽詰まった当局が「第4のメガバンク構想」に便乗金融庁が北尾SBIに縋る「ヤバい地銀」掃討作戦 ZAITEN2026年8月号 2026年7月1日発売 ¥1,100(税込) 【特集】三菱商事・垣内威彦社長「異形の独裁」経営 【12ページ大特集】邪悪な「スガノミクス」新型利権政治の正体 「聖路加国際病院」の乗っ取りを画策する“立教人脈” 三菱地所が放置する「マンション共用部分」の手抜き工事 日英伊戦闘機計画「GCAP」でも三菱重工・三菱電機はやはり〝下請け扱い〟 【緊急取材】「ナフサ狂騒曲」カルビー、カゴメ、日清製粉、TOTO、LIXIL... 【特集】信越化学「青色吐息他社」とは裏腹に〝値上げ巧者ぶり〟 【特集】死屍累々のGX戦略「血税20兆円」は〝バブルの泡〟 【特集】サナエ独裁で「ナフサ供給不安」歯止め利かず

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