再エネ・技術

三菱ガス化学とGold Hydrogen社、オーストラリア南部の天然水素を活用したグリーンメタノール製造の事業性評価に関するMOUを締結 | 当社について | 三菱ガス化学株式会社

mgc.co.jp 2026-06-29
三菱ガス化学と豪Gold Hydrogen社が、豪州南部の天然水素を活用したグリーンメタノール製造プロジェクトを推進する

専門家の視点

天然水素という未確認資源にグリーンメタノール製造という将来ビジョンを接続した、典型的な「物語先行型」の発表です。実体としては、試掘井の生産試験すらこれから始まる段階で、予備的調査の開始が2026年後半と先延ばしされています。Gold Hydrogen社が実際に商業量の天然水素を採掘できるか、コスト競争力があるかは全く不透明です。にもかかわらず、三菱ガス化学は「ゼロエミッションを実現し得る天然水素」というフレームで、自社のCarbopathTMプラットフォームに接続する物語を優先的に描いています。ここでのズレは「実体が確定する前に物語が走っている」点にあります。グリーンメタノールの事業性評価は、天然水素の存在確認や採算性が前提であり、その前提が揺らげば計画全体が根底から崩れるリスクを抱えています。また、隠れた前提として「地下の天然水素資源は安定的かつ経済的に採掘できる」という楽観視がありますが、世界でも天然水素の商業生産は未確立であり、この前提は極めて脆弱です。

三菱ガス化学株式会社(本社:東京都千代田区、社長:伊佐早 禎則、以下、当社)は、オーストラリアのGold Hydrogen Limited(本社:ブリスベン、CEO:Neil McDonald、以下、Gold Hydrogen社)と、サウスオーストラリア州ヨーク半島におけるグリーンメタノール製造の事業性評価を目的とした「基本合意書(MOU)」を締結しました。 Gold Hydrogen社は、サウスオーストラリア州で地下に天然水素とヘリウム資源を発見し、その商業採掘を目指すRamsayプロジェクトを推進しており、当社は、将来の天然水素、ヘリウム開発事業の商業化、および天然水素を活用したグリーンメタノール事業への展開の可能性を視野に、Gold Hydrogen社への出資を行っております(※)。 本MOUに基づいて両社は、Gold Hydrogen社がヨーク半島で推進するプロジェクトからの供給が見込まれる天然水素を中核に、同地域の資源や再生可能電力などのインフラを活用したグリーンメタノール製造の段階的な事業性評価の実施を目指し、Gold Hydrogen社が6月下旬の開始を予定する天然水素試掘井での生産試験の進捗に合わせ、2026年後半の予備的調査の開始を計画しています。 当社は、排出CO2や廃プラスチック、バイオマス等からメタノールを製造し、燃料や素材、化学品として供給することでメタノールを起点とした炭素循環を実現する環境循環型のプラットフォーム「CarbopathTM」を推進しています。Gold Hydrogen社との協業を通じて、ゼロエミッションを実現し得る天然水素を利用したグリーンメタノール供給の実現を目指すことで、メタノールバリューチェーンにおける環境循環型メタノールの普及を推進し、持続可能な社会の構築に貢献してまいります。 ※:2025年7月3日付ニュースリリース「Gold Hydrogen社への出資について」 三菱ガス化学株式会社 総務人事部広報グループ TEL:03-3283-5040

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