再エネ・技術

【日本】エクイノール、日本の洋上風力発電市場から撤退。グローバル目標も引下げ

2026-06-27
ノルウェーエネルギー大手エクイノールが日本の洋上風力発電市場からの撤退を発表し、グローバル目標も引き下げた。

専門家の視点

エクイノールの日本撤退は、洋上風力発電における「実体の壁」を象徴する出来事です。同社は欧州で実績を積み、日本でも高い技術力を期待されていましたが、事業環境の厳しさから撤退を決断しました。この背景には、日本の複雑な漁業権調整や系統接続の遅れ、そして長期にわたる許認可手続きが存在します。これらは導入意欲を削ぐ「制度の非対称性」であり、欧州と比べて事業リスクが高く、投資回収の見通しが立てづらい構造です。 一方、日本政府が掲げる2030年までの洋上風力導入目標は依然として高く、そこに「物語先行」の構造を見ることもできます。つまり、環境省や経産省の旗振りだけが先行し、それを支える制度や人材、系統などの実行レイヤーが追いついていない現実があります。エクイノールの撤退は、このズレを明確にした事例です。 注意すべきは、エクイノールが「撤退」を選択した一方で、他の欧州企業は依然として日本市場に関心を示している点です。ここに「期待の二重性」があります。つまり、市場のポテンシャルは認められつつも、現実の投資環境には懐疑的な視線が向けられているのです。

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