再エネ・技術

耐火物の水素影響を試験 岡山セラミックス財団、次世代製鉄に活用:山陽新聞デジタル

2026-06-27
岡山セラミックス財団が水素製鉄の実用化に向け、炉に使用する耐火物の水素影響試験を開始した。

専門家の視点

高温プロセス産業の脱炭素において、水素還元製鉄が実現した場合に炉材が水素に耐えられるかどうかという、極めて地味だが不可欠な実体検証をこの記事は扱っています。水素は還元力が強い反面、従来の耐火物を劣化させるリスクがあり、この試験なしには実用化のスケジュールは立てられません。ここでの中心的な論点は「実体(耐火物の耐久性確認)が、物語(水素製鉄でCO2削減)と期待(投資や政策の加速)に追いつくかどうか」という構造です。 現時点では、水素製鉄そのものの大規模実証が世界的に遅れている中で、炉材試験は前段階の前段階に位置します。つまり、物語(次世代技術への期待)は先行しがちですが、このような基礎的な実体検証が完了していないと、途中で物語が頓挫するリスクが潜んでいます。技術ロードマップ上では、炉材の耐水素性がクリアできなければ、どんなに水素が安くなっても炉そのものが持たないという前提条件が隠されています。 この試験が成功しても、次の課題はコストとスケールです。実験室レベルで合格しても、実炉で何年も持つかどうかは別問題です。

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