排出量算定

購買・調達データでスコープ3の温室効果ガス排出量算定を強化--アスエネとセイコーS

Yahoo!ニュース 2026-06-24
排出量算定やScope対応の実務理解に直結し、GX業務の入口として重要です。

専門家の視点

購買・調達データをスコープ3算定に活用するこの提携は、実体と物語の間に明確なズレが生じています。実体として、アスエネのクラウドサービスとセイコーSの購買データ統合は、現状の活動量ベース推計から一次データ活用への移行を可能にする点で、算定精度向上に貢献します。しかし物語は「スコープ3算定を強化」と前向きにフレーミングされていますが、スコープ3の課題はデータ精度だけでなく、サプライヤー全体のカバレッジや算定基準の統一にあります。この提携がカバーする範囲は、購買データが存在する取引先に限定され、全サプライヤーを網羅するわけではありません。ここに物語先走りの構造があります。期待の面では、市場はこうしたデジタルツールによる効率化に過度に注目し、算定の根本的な限界──例えば、複雑なサプライチェーン末端の排出量をどう把握するかという難題──を軽視するリスクがあります。隠れた前提は「購買データがスコープ3の全体像を代表する」という点です。実際には、間接排出の多くは購買データに現れない物流や製品使用段階に存在します。

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