令和6年度先進的CCS事業成果報告会[2025/7/24更新版] : イベント | 独立行政法人エネルギー・金属鉱物資源機構[JOGMEC]
日本製鉄の株主総会で、首都圏CCS事業に対する地元住民からの「違和感だらけ」との指摘があり、同社の説明責任が問われている。
専門家の視点
先進的CCS事業の成果報告会が申し込み多数で締め切られたという事実は、CCSに対する産業界の期待の高まりを如実に示しています。しかし、この期待の裏側では、実体と物語の間に構造的なズレが生じています。 実体として、CCSの技術実証や貯留ポテンシャル評価は着実に進んでいますが、実際に大規模CO2削減に寄与するまでの時間軸は長く、制度化やコスト低減の課題は未解決です。一方、物語では「カーボンニュートラルの切り札」としての期待が先行し、具体的な検証指標や失敗の扱いが不透明なまま、報告会が盛況となるのは「期待先行」の構造です。 このズレの核心は、実行レイヤーの欠落にあります。CCSのバリューチェーン全体(分離・回収、輸送、貯留、モニタリング)を担うプレイヤーと、長期にわたる事業リスクを取る主体が明確でないまま、イベントだけが盛り上がっているのが現状です。次の観測点は、本報告会で提示された成果が、どのような資金調達計画と事業リスク分担のスキームに接続されるかです。
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