排出量算定

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info.nikkeibp.co.jp 2026-06-26
GHGプロトコルを基にしたスコープ3削減の現実的な3つの解決策と、2026年中の全体戦略策定の必要性について報じている

専門家の視点

GHGプロトコルに基づくスコープ3削減は、測定可能な現実として、サプライチェーン全体の排出量データを正確に把握できる企業が極めて限られているという実体があります。この実体に対して、2026年までに全体戦略を策定する必要性を説く物語は、時間軸として具体性がありますが、肝心の「誰がどのように実行するのか」という実行レイヤーが欠落しています。スコープ3は自社の直接的な支配が及ばないバリューチェーン全体が対象であり、削減策の実行はサプライヤーや顧客の協力なしには成立しません。この構造は「物語先走り」の様相を示しており、戦略策定の目標年次ばかりが先行し、現実のデータ収集と実行主体の間にある非対称性が解消されていない状態です。ここで問い直すべき隠れた前提は、「スコープ3の全体戦略は企業単独で策定・実行可能である」という考え方です。実際には、業界横断的なデータ共有基盤や、サプライヤーへのインセンティブ設計といったエコシステムの構築が不可欠であり、一社単位の戦略だけでは実効性が伴いません。次の観測点は、こうした業界連携の枠組みが2026年までの間に具体的に形成されるかどうかです。

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