企業動向

日本断熱材料市場 2035年80億8000万米ドル規模へ拡大、省エネ建築需要を背景にCAGR 5.80%で持続成長

ニコニコニュース 2026-06-22
日本断熱材料市場は省エネ建築需要を背景に2035年に80億8000万米ドル規模へ拡大し、CAGR5.80%で成長する見通し。

専門家の視点

この市場予測は「物語先行」の構造をはらんでいます。提示されたCAGR 5.80%は、省エネ建築需要を背景にした穏やかな拡大想定ですが、この数字が示すのはあくまで「今ある技術と制度の延長線上の成長」です。現実には、2025年以降に施行が本格化する省エネ基準の義務化や、既存ストックの断熱改修需要という、はるかに大きな実体の波が控えています。 問題は、その実体がこの市場予測に適切に翻訳されていない点です。断熱材の需要は新築だけでなく、築30年超の住宅が半数を超える日本の既存住宅市場にこそ本命があります。しかし、この記事の前提は「新築主体の市場拡大」を暗に置いており、既存改修の実行レイヤー(補助金設計・施工人材・DIY需要)がどこまで定量化されているのかが見えません。 また、断熱材は一度施工すると原則として数十年間交換しない「可逆性の低い投資」です。この時間軸の特質を踏まえると、2035年の市場規模は単に緩やかに成長するのではなく、2025〜2028年の制度フェーズで需要が一気に跳ね上がり、その後頭打ちになる「ステップ関数型」の可能性も高い。

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