【中国】リオ・ティントと宝武鋼鉄、中品位鉄鉱石での水素直接還元実証に成功 | Sustainable Japan | 世界のサステナビリティ・ESG投資・SDGs - Sustainable Japan
リオ・ティントと宝武鋼鉄が中国で中品位鉄鉱石を用いた水素直接還元の実証に成功した。
専門家の視点
リオ・ティントと宝武鋼鉄が中品位鉄鉱石での水素直接還元実証に成功したという発表です。鉄鋼業界の脱炭素における最大の難所は、高炉が前提とする高品位鉄鉱石の枯渇リスクと、低品位鉱石では直接還元効率が低下するという技術的トレードオフです。この実証が画期的なのは、これまで高品位鉱石に依存していた水素直接還元を、より調達しやすい中品位鉱石で成立させた点です。ここに構造を見ます。 実体としては、実験室やパイロット段階での成功であり、商業プラントでの量産・コスト検証はこれからです。物語としては「脱炭素・サプライチェーン変革」の成功譚として語られやすいですが、誰がこのプロセスをグローバル規模で実行するのか、実行レイヤーが具体化されていません。リオ・ティントは鉱山会社、宝武は鉄鋼メーカーであり、技術実証と事業化の間には、水素供給インフラ・CCUS・鉱石前処理設備など、装置産業としての巨大な投資と時間が横たわっています。 ここに潜む隠れた前提は、「水素価格が下がれば普及する」という考え方です。