【フランス】ホルシム、工場に炭素回収実証プラットフォーム業界初開設。外部パートナーと協働 | Sustainable Japan | 世界のサステナビリティ・ESG投資・SDGs - Sustainable Japan
フランスのホルシムが工場に炭素回収の実証プラットフォームを業界で初めて開設し、外部パートナーと協働することを発表した。
専門家の視点
ホルシムがフランスの工場にセメント業界初の炭素回収実証プラットフォームを開設したという発表ですが、ここには「実体欠落」の構造が潜んでいます。実証プラットフォームは技術開発の場であり、まだ本格的なCO2回収設備ではありません。記事は「業界初」という物語を強調しますが、肝心の実証段階での回収量やコスト、そのCO2の利用先や貯留先といった実体が示されていません。技術の実証と商用化の間には大きなギャップがあり、セメント産業の排出量削減に本当に寄与するのは、実証の成功を受けた後の大規模導入です。 隠れた前提として、外部パートナーとの協働を「進歩」と捉えている点がありますが、協働の枠組み自体は技術リスクの分散手段でもあります。つまり、単独ではリスクを取れないという実体が、協働という物語に隠されている可能性があります。次の観測点は、この実証プラットフォームで得られたデータがいつ公開され、どの程度のCO2回収率とコスト目標を達成したかという点です。現状は期待先行の状態であり、実体の伴わない物語が先行していると言えます。