制度・政策

インドネシア炭素市場「ついに開国」:IETA、最新規制を歓迎も残る不透明性に警鐘

ビジネスジャーナル 2026-06-25
インドネシアが炭素市場を正式に開設したことを受け、IETAが新規制を歓迎する一方で制度の不透明性に警鐘を鳴らしている。

専門家の視点

インドネシアの炭素市場開設は、実体として排出量取引の制度設計が動き出したことを示します。しかし、IETAが指摘する不透明性は、物語としての「市場開放の成功」と実体である「運用ルールの未整備」との間に明確なズレを生んでいます。これは物語先走りの構造です。国際的な炭素クレジットの受け入れ基準や二重計上防止の詳細が不明なままでは、海外投資家が期待する取引の確実性を担保できません。また、国内の排出削減実績をどう検証するのかというKPIの欠落も、制度の信頼性を損なう要因です。この記事が当然としている「市場開設=脱炭素の進展」という前提に対し、実際には制度の執行レイヤーと人材が追いついていない点が構造的論点です。次に見るべきは、年内に公表されるという実施細則が、国際基準との整合性と国内産業の負担をどう両立させるかです。時間軸で言えば、制度の可逆性が高く、投資家は様子見を続けるでしょう。

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