制度・政策

ISO、世界初のネットゼロ規格で意見募集開始 移行計画の信頼性向上へ

2026-06-23
ISOが組織のネットゼロ移行計画を支援する国際規格「ISO Net Zero Aligned O...」の意見募集を世界で初めて開始した。該当する国際規格は移行計画の信頼性向上を目的としている。

専門家の視点

ISOが公表したネットゼロ規格案は、策定に2年・170カ国超が参加した点で国際的な合意形成のプロセスを経ているものの、あくまで意見募集段階であり、その実効性は未知数です。記事は「世界初の独立検証可能な国際規格」と強調しますが、既存のSBTiやTCFDとの具体的な差異や、規格が実際に企業の排出削減行動をどれだけ促進するかの実証データは示されていません。フレーミングとしては「移行計画の信頼性向上」を前面に出す一方で、規格の策定主体がISOである以上、加盟国の利害調整が優先され、削減目標の厳格性が妥協されるリスクが省略されています。また、記事後半はESG Journalの自社サービスへの誘導が目的化しており、規格内容そのものよりも「実務解説が必要」という購買行動を促す構造になっています。読者が期待するのは迅速で厳格な基準ですが、意見募集から最終版までのタイムラグや、規格準拠のコストが中小企業に過度な負担を強いる可能性は語られていません。日本企業は、この規格を単なる追認ツールとせず、自社の移行計画が実質的な排出削減につながっているかを厳しく検証する視点が不可欠です。

6月17日、国際標準化機構(ISO)は、組織のネットゼロ移行計画を支援する国際規格「ISO Net Zero Aligned Organizations Standard(ISO 14060)」の公開意見募集を開始した。ISOによると、同規格案は、信頼性と包括性のあるネットゼロ移行計画の策定を支援する、世界初の独立検証可能な国際規格である。 規格案は、170カ国超のISO加盟機関を通じて12週間公開され、9月上旬までに各国の合意形成を目指す。策定には約2年を要し、企業、政府、学術界、市民社会、標準化機関などから多数の専門家が参加した。 ISO 14060は、あらゆる規模・業種の組織が、ネットゼロに整合した構造的かつ検証可能な取り組みを進めるための枠組みを示す。事業モデルの転換、サプライチェーン混乱への対応、気候関連リスク管理、排出削減経路の整理、投資家・規制当局の要請への対応を支援する内容だ。 同規格の開発は、英国規格協会(BSI)とコロンビアの国家標準化機関ICONTECが共同で主導している。 原文:ISO Releases Draft Net Zero Standard ESG Journalでは、実務に役立つポイントや実践ガイド(テンプレート)を紹介しています!ESG評価が多様化しAIの活用も進む中どのような対応が求められるか実務解説しています。ぜひこの機会に自社の対応状況を再確認してください。🌍ESG評価関連対応に関連する実務解説はこちら>>> ✅企業戦略とサステナビリティ/ESGデータの活用を徹底解説✅競争優位としてのサステナビリティとは ✅ESG情報管理におけるデジタル活用の必要性✅手作業による運用に限界を感じている現場で今後のあり方を解説

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