再エネ・技術

政府の旗振りで東北に普及した「再生可能エネルギー」が視界不良となった残念な理由

河北新報オンライン 2026-06-22
政府の旗振りで東北に普及した再生可能エネルギーが視界不良となった理由を報じている

専門家の視点

政府主導で東北に拡大した再生可能エネルギーが、今「視界不良」と評される背景には、実体と物語の乖離があります。実体として、東北はFIT制度による大規模太陽光発電の導入が進み、発電量は増加しました。一方、物語は「地域活性化と脱炭素の両立」でしたが、現実には系統接続の制約や出力抑制の増加、地域住民との摩擦といった物理的・制度的な限界が顕在化しています。このズレは「物語先走り」の構造です。政府の旗振りが需要側の調整力や送電網の増強といった実体の整備を伴わずに進んだ結果、期待だけが先行しました。また、記事の隠れた前提は「再エネ普及=成功」という単純な図式ですが、実際には普及後の運用コストや社会的受容性という時間軸の異なる課題が存在します。次の観測点は、系統制約の具体策と、地域ごとの事業継続性の評価です。再エネの価値を維持するためには、導入量ではなく、調整力と調和したシステム設計が不可欠です。

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