【EU】環境NGO、炭素除去認証で欧州委に内部審査請求。BioCCS・バイオ炭の方法論批判 | Sustainable Japan | 世界のサステナビリティ・ESG投資・SDGs - Sustainable Japan
環境NGOがEUの炭素除去認証フレームワークを巡り、BioCCSやバイオ炭の方法論に対して批判し、欧州委員会に内部審査を請求した。
専門家の視点
欧州委員会が炭素除去認証(CRCF)の詳細ルールを固める過程で、環境NGOが2つの方法論(BioCCSとバイオ炭)を対象に内部審査を請求した構図です。NGO側の主張は、排出削減と炭素除去の境界があいまいで、実際の除去効果の永続性や追加性の検証が不十分だという点にあります。 ここでの構造は「物語先走り」と「実体翻訳不足」が混在しています。EUは炭素除去市場を立ち上げるため方法論の早期策定を急ぎましたが、そのルールが科学的に厳格な基準を満たしていないとNGOは判断しています。BioCCSは地中貯留の長期モニタリング、バイオ炭は土壌中での分解リスクの扱いが曖昧で、認証されたはずのクレジットが後日覆るリスクをはらんでいます。これは市場の信頼という実体を損なう可能性があります。 同時に、NGO側にも課題があります。NGOは監視役として立ち位置を持っていますが、代替となる実現可能な方法論を具体的に提示しないまま批判に終始すれば、政策の前進そのものを止めるリスクがあります。先行した認証制度を批判するだけでなく、より厳格な基準の実装を提案する段階に来ています。