ESG・金融

サステナビリティ部門は「第二の経営企画部」になれるか: サステナ開示が経営変革の起点に(オルタナ)

Yahoo!ニュース 2026-06-17
サステナビリティ部門を第二の経営企画部に位置づけ、サステナ開示を経営変革の起点とする重要性を論じている。

専門家の視点

サステナビリティ部門を「第二の経営企画部」と位置づける物語は、開示制度の拡充を追い風にした経営変革のビジョンです。しかし、現実の実体は異なります。多くの企業でサステナビリティ部門は依然として開示データの収集・報告が主業務であり、戦略立案や事業部門との予算配分を担う権限や人員リソースを持っていません。ここに物語先行のズレが生じています。 見出しの奥の構造的論点は、実行レイヤーの欠落です。経営企画部が持つ「全社最適の意思決定と予算執行」の機能を、サステナビリティ部門が代替するには、CFOやCEO直轄の権限委譲と、財務・非財務を統合できる人材の配置が不可欠です。制度導入は早くとも、組織設計と人材育成が追いつかない非対称性がここにあります。 また、この記事が当然としている「開示が変革を駆動する」という前提を問い直します。開示はあくまで結果の可視化であり、本来は戦略が先にあって開示が後です。開示を起点にすると、報告義務に追われて本質的な事業ポートフォリオの転換が後回しになりかねません。

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