【国際】G7エビアン・サミット、9つの宣言採択。重要鉱物レジリエンス・生産アライアンス発足 | Sustainable Japan | 世界のサステナビリティ・ESG投資・SDGs - Sustainable Japan
G7エビアン・サミットで、重要鉱物のレジリエンス強化と生産アライアンス発足を含む9つの宣言が採択された。
専門家の視点
G7エビアン・サミットで9つの宣言が採択され、重要鉱物のサプライチェーン強靭化を目指す「生産アライアンス」が発足しました。しかし、ここには実体と物語の間に明確なズレが存在します。宣言の物語は、加盟国が連携して重要鉱物の安定供給を確保し、脱炭素社会の基盤を築くという壮大なビジョンです。 一方で実体として、このアライアンスの実効性を担保する具体的な制度設計や、鉱山開発・精錬プロセスに必要な長期のリードタイム、そして莫大な投資額に対するカントリーリスクへの対応策は、宣言からは見えません。誰が、いつ、どの程度のコストとリスクを負って実行するのかという実行レイヤーが欠落しているのです。 記事が当然視する「G7主導で重要鉱物の供給網が強靭化できる」という前提を問い直します。重要鉱物の生産は、オーストラリアやチリ、インドネシアなどG7非加盟国に大きく依存しています。G7の枠組みだけで、これらの国々を巻き込んだグローバルな供給網の安定化を図れるのか、という構造的な課題が残ります。 この宣言は「物語先走り」の典型的な構造です。