【国際】WBCSD、大規模電化イニシアチブ設立。送電網対応・電力市場設計等6領域 | Sustainable Japan | 世界のサステナビリティ・ESG投資・SDGs - Sustainable Japan
WBCSD(持続可能な開発のための世界経済人会議)が、送電網対応や電力市場設計など6領域に取り組む大規模電化イニシアチブを設立したと報じている。
専門家の視点
WBCSD(持続可能な開発のための世界経済人会議)が大規模電化イニシアチブを設立し、送電網対応や電力市場設計など6つの領域に取り組むと発表しました。実体として、産業部門の電化は技術的には可能な領域が広がっている一方、既存の送配電網の容量不足や、電力市場が電化需要の急増に対応した価格シグナルを発信できていないという物理的・制度的制約が確かに存在します。 物語としては、「産業の電化を加速する」というビジョンが明確ですが、このイニシアチブの参加企業が具体的にどのような負担とリスクを分担するのか、また6領域間の優先順位や成果のKPIが示されていない点が気になります。特に「送電網対応」は許認可や用地調達など手続きの非対称性が大きく、時間軸が長期化する領域です。この物語は実行レイヤーがWBCSDの会員企業という大企業中心であり、地域の送配電事業者や規制当局との連携が具体化されなければ、ビジョン倒れになる構造的なリスクをはらんでいます。