ポスコ、光陽に年産250万トン級の超大型電気炉…「脱炭素鉄鋼」で勝負に出る - finance.biggo.jp
韓国ポスコが光陽製鉄所に年産250万トン級の超大型電気炉を建設し、脱炭素鉄鋼生産を加速する計画を発表した。
専門家の視点
ポスコが光陽に年産250万トン級の超大型電気炉を建設する計画は、脱炭素鉄鋼への具体的な投資実体です。この規模は高炉からの転換を明確に示しており、技術的・経済的合理性に基づく現実的な選択と言えます。しかし、電気炉の原料である鉄スクラップの安定確保やグリーン水素の供給体制が整っているかは不透明であり、実体が物語(脱炭素鉄鋼で勝負)に完全に追いついているとは言えません。物語は壮大ですが、実行レイヤーにおける原料調達や水素コストの課題が省略されやすい構造です。また、市場の期待は高まる一方で、電気炉によるCO2削減効果はスクラップ品質や電力の脱炭素化に依存するため、期待先行で評価されるリスクがあります。隠れた前提としては、電気炉が高炉と同等の高級鋼を安定生産できるという点があり、これは技術的な壁として残ります。ポスコの決断は鉄鋼業界の構造転換を加速させるものですが、次に見るべきは原料調達契約の進捗と、実際の稼働スケジュールへのコミットメントです。時間軸で言えば、電気炉の効果は2025年以降に顕在化する一方、原料リスクは即時的な課題です。