企業動向

ポスコ、630億円で脱炭素 韓国最大規模の電炉完成

日本経済新聞 2026-06-19
韓国ポスコが630億円を投じ、韓国最大規模となる電炉を完成させ、脱炭素を推進する。

専門家の視点

ポスコの630億円投資による電炉完成は、実体として高炉からの転換という脱炭素の具体的な投資行動を示しています。しかし、電炉はスクラップを原料とするため、安定したスクラップ調達と品質管理が不可欠です。韓国国内のスクラップ供給量や品位、輸入依存度といった実体が物語(脱炭素推進)に追いついているかどうかが構造的な論点です。また、電炉は高炉と比べて電力消費が大きいため、電力の炭素強度が低い電源とセットで初めて効果が最大化されます。韓国の電力構成における再生可能エネルギーの比率や、炭素国境調整メカニズムへの対応準備が進んでいるかという制度面の実体が、物語と期待の整合性を左右します。記事が当然としている「大規模電炉は即座に脱炭素に貢献する」という前提には、スクラップ供給網と電力の脱炭素化という二つの制約が隠れています。この投資の真価は、川上の原料調達と川中の電力システムの変革と連動して初めて発揮されるという構造です。次の観測点は、ポスコがスクラップの調達戦略と再エネ電力の調達契約を同時に開示するかどうかにあります。

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