再エネ・技術

「クラシック・ミニ」でEV化加速、路線バスへの応用見据えノウハウ蓄積…岡山・両備HD

2026-06-19
両備ホールディングスがクラシックカーのEV化事業を本格化させ、路線バスへの応用を見据えたノウハウ蓄積を進めている。

専門家の視点

両備HDがクラシックミニのEV化を通じて路線バスへの応用を見据えるという構造には、実体と物語の間に明確なズレがあります。実体としては、同社は中古車やクラシックカーのコンバージョンEVで実際に技術ノウハウを蓄積し、自社のバス路線に適用するという現実的な投資判断をしています。しかし、物語として提示される「脱炭素化の加速」というビジョンは、クラシックカーというニッチな市場と路線バスという大量輸送手段の間のスケールギャップを省略しています。クラシックカーのEV化は1台あたりのCO2削減量が小さく、バス事業全体の脱炭素化に直結するかは不透明です。ここでの隠れた前提は「コンバージョン技術がそのまま大規模輸送に転用可能である」という仮説ですが、バスには耐久性・航続距離・充電インフラの整備水準など、全く異なる実体要件があります。期待のレイヤーでは、地域交通の脱炭素化を強く志向する自治体や投資家がこのビジョンに走りすぎるリスクがあります。実体と物語の橋渡しを担うのは、コンバージョン技術がどこまで汎用化・量産化できるかという時間軸の現実です。

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