再エネ・技術

三菱重工、火力混焼のグリーン水素製造 地下空洞に貯蔵

2026-06-19
三菱重工が米国ユタ州の天然ガス火力発電設備で、グリーン水素を30%混焼させた商業運転を年内にも開始する。水素は地下空洞に貯蔵する計画。

専門家の視点

三菱重工が米国ユタ州で天然ガス火力にグリーン水素を30%混焼する商業運転を年内に開始する計画です。ここでの構造は、実体と物語の間に明確な距離があります。 実体として見えるのは、大型ガスタービンによる混焼技術の確立と、地下空洞を利用した水素貯蔵という既存インフラの活用です。これはCO2削減に即効性がある一方、30%という混焼比率ではグリーン水素の供給量やコストがネックになります。水素製造に必要な再生可能エネルギー電源の確保や、パイプライン網の整備といった制度的・物理的制約が実体として立ちはだかります。 物語は「グリーン水素混焼による火力発電の脱炭素化」として提示されていますが、このフレームは現実の制約を十分に翻訳していません。30%から100%への移行に必要な時間軸やコスト低減の具体的KPIが示されていないため、物語が実体を先取りしている構造です。 隠れた前提は「水素が期限内にグリーン化され続ける」という点です。現時点ではグリーン水素の価格は天然ガスの数倍であり、このコスト差が政策支援なしに解消される保証はありません。

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