排出量算定

【30秒で聴ける!】2026年CDPの質問書の変更点とは

2026-06-18
2026年のCDP質問書の変更点について解説する記事

専門家の視点

CDPの質問書変更という「物語」(フレームの更新)自体が注目を集めていますが、実体として問われているのは企業の「気候変動対応の質」の進化です。2026年版では、おそらく森林や水といった従来のテーマに加え、自然関連財務情報開示タスクフォース(TNFD)との整合性や、バリューチェーン全体でのスコープ3排出量の詳細な開示要求が強まると予想されます。ここにあるのは「物語先走り」の構造です。変更点を追うこと自体は重要なのですが、肝心の「誰が」実際にデータを収集し、検証し、回答をまとめるのかという実行レイヤーが記事からは見えてきません。企業内部のサステナビリティ担当部門がすでに過剰な開示負荷に疲弊している現実を考慮すると、質問書の高度化が実質的な脱炭素行動の促進につながらないリスクも否定できません。隠れた前提は「開示の拡大が行動を促進する」という命題です。しかし、開示情報の質が向上しても、それを経営判断や投資行動に結びつける市場側の評価能力が追いついていなければ、企業の負担だけが増す結果になります。次の観測点は、CDP回答のスコアと企業の実際の排出削減量との相関が今後も維持されるかどうかです。

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