【国際】ISO、ネットゼロ移行計画の国際規格ISO14060案公開。パブコメ12週間募集
ISOがネットゼロ移行計画の国際規格ISO14060案を公開し、パブリックコメントを12週間募集している。
専門家の視点
ISOがネットゼロ移行計画の国際規格案を公開した背景には、企業の脱炭素計画が「絵に描いた餅」で終わらないようにする狙いがあります。実体として、現状の移行計画は開示の質がバラバラで、具体性や検証可能性に欠けるケースが多く、この規格は統一基準による透明性の向上を目指します。物語としては、ネットゼロへの道筋を「計画として書くこと」から「実行可能な計画として認証すること」へとフレームを移そうとしている点が重要です。しかし、ここに構造的ズレが生じます。期待先行の構造です。規格の策定は進んでも、実際に企業が移行計画をこの規格に沿って作り、第三者検証を受け、しかもそれを経営判断や投資に結びつける実行レイヤーが日本企業に十分あるとは言えません。規格は「計画を洗練させる」ための道具ですが、それを「作らされる」だけでは実体が伴いません。この規格が効くかどうかは、パブリックコメントを通じてどの程度、中小企業や途上国を含む多様な主体の実情が反映されるかにかかっています。