柏崎市平井のINPEX 国内初の実証事業 ブルー水素の送配電開始
INPEXが柏崎市の水素パークで国内初となるブルー水素を用いた送配電の実証事業を開始した。
専門家の視点
この記事は、INPEXが柏崎市で開始したブルー水素の実証事業を報告していますが、実体としては国産天然ガス由来の水素を使用しており、製造段階でのCO2回収・貯留(CCS)の有無や回収率が明記されていません。記事は「国内初」や「脱炭素社会の実現」という物語でポジティブに語られていますが、ブルー水素の環境性能はCCSの実効性に依存するため、規模と効果のギャップが懸念されます。また、地域新電力会社を通じた供給とありますが、コスト競争力や需要家の負担増といった省略された利害関係者の視点が欠けています。この実証が実質的な排出削減に結びつくかは、CCSの詳細な検証とスケールアップ計画にかかっており、現時点では「ブルー水素=脱炭素」という単純なフレーミングは目的と手段の倒置を誘発するリスクがあると言えます。日本企業やGX人材は、技術実証の成果を過度に一般化せず、ライフサイクル全体でのCO2削減効果と経済性を厳格に評価する視点が必要です。
柏崎市平井のINPEX柏崎水素パークは17日、水素を燃料とした発電による電力供給を開始した。国産天然ガスから製造したブルー水素を活用し、発電した電力を地域新電力会社の柏崎あい・あーるエナジーを通じて市内の公共施設や民間事業者へ供給する。水素の製造から利用までを一貫して行う国内初の実証事業で、脱炭素社会の実現に向けた取り組みとして注目される。(全文717字は6月18日紙面掲載)
本文は配信元の記事から取得した抜粋です。
配信元の記事を読む →