請求書データでCO2算定、Sansanとアスエネ連携
専門家の視点
Sansanとアスエネの連携は、請求書データを起点にCO2排出量算定を効率化する実用的な手段です。背景となる2027年開示義務化への対応を明確にし、手作業削減や監査対応の効率化を具体的に示している点は、実務者にとって有益です。しかし、記事では算定結果の精度や、Scope3全体をカバーできるのかという限界が語られておらず、「サプライチェーン全体」という表現が主語を曖昧にしています。また、投資額や削減量の具体的数値がないため、規模と効果のギャップを検証できません。期待としては、開示義務化に向けた負担軽減が強く求められる一方で、本連携が監査保証に耐え得るデータ品質を担保できるかは今後の実績次第でしょう。日本企業・GX人材は、こうしたツール連携を導入する際、自社のサプライチェーンデータの網羅性と算定ロジックの妥当性を自ら検証する姿勢が不可欠です。
環境・CSRSansan(東京都渋谷区)は17日、脱炭素・ESG経営支援サービスを手がけるアスエネ(東京都港区)との協業を開始したと発表した。経理AXサービス「Bill One」とサステナビリティAI(人工知能)プラットフォーム「ASUENE」を連携し、企業のCO2排出量算定やサステナビリティ情報開示業務の効率化を支援する。 背景には、2027年3月期から一定時価総額以上の上場企業を対象に段階的に義務化されるCO2排出量開示への対応がある。 今回の連携では、Bill Oneが受領・データ化した請求書情報をASUENEへ自動連携。請求金額や勘定科目、部門名などのデータを活用してCO2排出量を算定できるため、担当者による請求書の集約や開封、スキャン、専用システムへの手入力作業を削減する。算定結果と請求書データをひも付けることで、第三者保証や監査対応の効率化も図る。また、請求書データを基にCO2排出量を算定できることから、サプライチェーン全体の排出量把握や可視化を支援し、企業のGX(グリーントランスフォーメーション)推進を後押しする。 ▲Bill OneとASUENEのデータ連携によるCO2算出フローのイメージ(クリックで拡大、出所:Sansan) 両社は販売パートナー契約も締結。Sansanの顧客企業に対してASUENEを、アスエネの顧客に対してBill Oneを提案できる体制を構築し、経理業務の効率化と脱炭素経営支援を一体的に提供する。 サステナビリティ基準委員会(SSBJ)が国際基準と同等かつ日本の市場環境に即した開示基準の整備を進めるなか、企業には正確かつ効率的な排出量管理が求められている。今回の協業は、請求書データを起点とした排出量算定の効率化によって、開示義務化を控える企業の実務負担軽減につながる取り組みとなる。 ■「より詳しい情報を知りたい」あるいは「続報を知りたい」場合、下の「もっと知りたい」ボタンを押してください。編集部にてボタンが押された数のみをカウントし、件数の多いものについてはさらに深掘り取材を実施したうえで、詳細記事の掲載を積極的に検討します。 ※本記事の関連情報などをお持ちの場合、編集部直通の下記メールアドレスまでご一報いただければ幸いです。弊社では取材源の秘匿を徹底しています。 LOGISTICS TODAY編集部 メール:support@logi-today.com LOGISTICS TODAYでは、メール会員向けに、朝刊(平日7時)・夕刊(16時)のニュースメールを配信しています。業界の最新動向に加え、物流に関わる方に役立つイベントや注目のサービス情報もお届けします。 ご登録は無料です。確かな情報を、日々の業務にぜひお役立てください。 アスエネ、GHG排出量算定150特許を取得・出願 24/07/09 TOPPANとアスエネ、CO2排出算定システムで連携 25/05/23 アスエネ、CO2算定クラウドにAPI連携機能追加 25/09/30 アスエネとセゾン情報、CO2排出データ連携で協業 23/11/01 アスエネ、CO2削減サービスでSCデータ連携|短報 22/07/28 セイノー、資本なき提携で和佐見氏を西濃「会長」に 26/06/18 CLOを「名ばかり」にしない、経営の任命責任 26/06/18 日商、停戦合意歓迎も通航料に反対 26/06/18 日本通運、蓄冷材不要の保冷BOX試販 26/06/18 いすゞと横浜市、交換式EVごみ収集車を実証 26/06/18 ゼロ、会長・副会長が代表権返上 26/06/18 米パラディン、韓欧で希土類回収網拡大 26/06/18 ベンツ、EVトラックで部品輸送3割電動化 26/06/18 伊藤忠エネクス、博多港でRORO船にB24供給 26/06/18 伊藤ハム米久、NZ食肉会社を760億円で取得 26/06/18 郵船と商船三井、JERA向け低炭素アンモニア輸送 26/06/18 アデュロ、オランダで廃プラ原料物流を検討 26/06/18 EU免税廃止控え、フェデックスが通関支援強化 26/06/18 在日米軍補給網、AIで需要予測高度化 26/06/18 ONE-VALUE、日越M AでSC承継支援 26/06/18
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