制度・政策

グリーン水素2026:主要国の政策・法規制・支援制度で読み解く水素のグローバル動向

twobirds.com 2026-06-16
主要国の政策・法規制・支援制度を基にしたグリーン水素のグローバル動向を解説する記事。

専門家の視点

米国IRAや欧州RED III、日本の水素基本戦略といった各国の制度が整い、水素の実証段階から商用化への移行が本格化しようとしているというのが記事の焦点です。実体として見るべきは、グリーン水素の生産コストが依然としてグレー水素の2〜3倍であり、かつ電解槽の大規模量産が具体化していない点です。物語としては「政策の後押しで市場が立ち上がる」という楽観的フレームが採用されており、各国の補助金制度や税制優遇の詳細な比較に紙面が割かれています。しかしここには、水素の輸送・貯蔵インフラの整備時期や、電解に必要な再生可能エネルギー電力の調達競合という現実的制約が省略されています。期待のレイヤーでは、投資家資金が政策発表に反応して水素関連株やファンドに流入しているものの、具体的なオフテイク契約の進捗は限定的です。この構造の中心は「物語先走り」です。制度が整ったという事実と、それが実際の水素需給を創出するまでのタイムラグが軽視されています。隠れた前提は「政策が実行されれば供給と需要が同時に立ち上がる」という点であり、現実には需要側の燃料転換投資の判断が遅れています。

配信元の記事を読む →
← GXニュース一覧に戻る