再エネ・技術

【国際】IRENA、化石燃料移行ロードマップ発表。ボトルネックは電化と送電網への投資不足 | Sustainable Japan | 世界のサステナビリティ・ESG投資・SDGs - Sustainable Japan

Sustainable Japan 2026-06-16
IRENAが化石燃料からの移行ロードマップを発表し、電化と送電網への投資不足をボトルネックとして指摘

専門家の視点

IRENAが発表したロードマップは、化石燃料からの移行における最大のボトルネックを「電化の遅れ」と「送電網への投資不足」に特定しています。ここでの構造的なズレは、実体と物語の間に存在します。実体としては、再生可能エネルギーの発電コスト低下や導入量の増加という目に見える進展がありますが、物語として掲げる「2030年までの野心的目標」は、電化機器の普及速度や送電網の許認可・建設期間という物理制約を十分に織り込めていません。特に送電網の整備は、地域住民の合形成や環境影響評価など、実行レイヤーの時間軸が極めて長く、技術の進歩だけでは解決できない制度・手続きの非対称性が潜んでいます。このロードマップが暗に前提としているのは「投資さえ行われればインフラは整う」という楽観視ですが、実際には送電網の用地確保や系統運用のための人材育成といった、資金以外の制約要因が深刻です。国際社会が目標を掲げる速度と、実際に送電線を一本通すのにかかる時間のギャップこそが、このロードマップ最大の見落としであり、今後の焦点は投資額の目標達成ではなく、許認可プロセスの効率化と実行主体への権限委譲になるはずです。

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