J-POWER新社長が不退転の覚悟を激白!「石炭火力」の維持・脱炭素路線からの転換と「大間原発」の遅延リスクと防衛策
J-POWER新社長が石炭火力維持と脱炭素路線からの転換、大間原発の遅延リスクと防衛策について明らかにした。
専門家の視点
J-POWER新社長の「不退転の覚悟」という表現と、石炭火力維持という現実的な運転計画の間には、明確なズレがあります。ここには物語先走りの構造が潜んでいます。覚悟の物語は強い意志を示しますが、実体として石炭火力を即座にゼロにできない物理的制約や経済合理性が存在するからです。大間原発の遅延リスクに対して防衛策と称する具体策が示されていない点も、実体欠落の要素です。事業の継続性という企業行動の現実を、脱炭素という規範的文脈で翻訳し直そうとする際に生まれる矛盾と理解できます。隠れた前提は、「覚悟」があれば技術的・制度的制約が動くという考え方です。実際には、電力安定供給とカーボンプライシングの市場構造が先行して変化しない限り、個社の覚悟だけでは石炭火力のフェーズアウトは進みません。脱炭素と安定供給という二律背反の事実を、時間軸を分けて並置することでしか解決できない構造です。次の観測点は、J-POWERが具体的な石炭火力の段階的縮小スケジュールと、それを支える収益源としての大間原発の運転開始時期をいつ公表するかです。