再エネ・技術

【国際】IRENA、化石燃料移行ロードマップ発表。ボトルネックは電化と送電網への投資不足

2026-06-16
IRENAが化石燃料からの移行に向けたロードマップを発表し、電化と送電網への投資不足がボトルネックと報告

専門家の視点

IRENAとブラジルが共同で発表した化石燃料移行ロードマップは、再生可能エネルギーの導入目標を掲げる一方で、その実現を阻むボトルネックとして電化と送電網への投資不足を名指ししました。この構造は、物語先走りの典型と言えます。国際的な会議で発表される壮大なビジョンは、実体である送電網の整備や電化推進に必要な巨額の投資と許認可、用地確保といった実行プロセスが圧倒的に追いついていない現実を反映しています。特に送電網は、再生可能エネルギー由来の電力を需要地に届ける物理的な不可欠条件ですが、その投資サイクルは発電所建設より長く、制度変更や人材育成も遅れがちです。ここで問い直すべき隠れた前提は、ロードマップが各国政府の努力を暗黙の前提としている点です。実際には、投資判断を行うのは民間セクターであり、その行動を変えるには、補助金や認可迅速化といった具体的な「誰が実行するのか」のレイヤーが明示されなければ実効性を持ちません。このロードマップが実体を伴うかどうかは、COP30までにブラジルをはじめとする各国が送電網投資の規制改革と資金メカニズムを具体化できるかにかかっています。

配信元の記事を読む →
← GXニュース一覧に戻る