再エネ・技術

【ヨーロッパ】LanzaTech、Alcohol to Jet技術活用のSAF量産施設建設へ。欧州初

2026-06-15
SAF製造企業LanzaTechがベルギー・ヘントで欧州初の商業規模のAlcohol-to-Jet施設を建設することを発表

専門家の視点

LanzaTechのAlcohol to Jet技術によるSAF量産施設建設は、EUのリフィューエルEU航空規則による2030年からのSAF混合義務化という制度の実体が、技術の商業化を強く後押ししている構図です。同社の基盤技術であるガス発酵は廃棄物からのエタノール生産で実績がありますが、「Alcohol to Jet」工程へのスケールアップは未だ実証段階にあり、今回の建設決定は物語(2030年までの供給網確立)が実体(量産技術の確立)を先取りしている可能性が高いと見ます。ここでの隠れた前提は「ヘント港のカーボンリサイクルインフラが想定通り機能する」という点であり、原料となる廃棄物由来エタノールの安定調達や、港湾内でのCO2回収・水素供給との同期が遅れれば、工期や稼働率に影響が及ぶでしょう。期待のレイヤーでは、航空業界と投資家がSAFの大量調達に走りすぎており、量産技術の収束を待たずに前倒しの需要が形成されつつあります。日本企業にとっての示唆は、このリスク配分をどう読み解くかです。

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