【国際】WIPOとIRENA、大型車の脱炭素化特許で報告書。EV主流。トヨタが全分野で首位 | Sustainable Japan | 世界のサステナビリティ・ESG投資・SDGs - Sustainable Japan
企業のGX対応事例として、現場で何が求められるかを知る手がかりになります。
専門家の視点
WIPOとIRENAが発表した大型車の脱炭素化に関する特許分析は、実体と物語の間に明確なズレが存在する構造です。実体として、大型車の電動化特許が急増し、トヨタが全分野で首位であるという測定可能な事実があります。一方、物語としては「脱炭素化の主流はEV」というフレーミングが採用されており、これは強力な技術トレンドを示唆します。しかし、ここで埋もれているのは、EV以外の経路、例えば水素エンジンや合成燃料などの特許競争の実態です。期待のレイヤーでは、投資家や政策立案者がEV一極集中に走りすぎている可能性が高く、カーボンニュートラルを達成するための技術ポートフォリオが狭まっているという重大なリスクが潜んでいます。隠れた前提は「特許数=技術の支配力=市場での優位性」という等式が成立するという点ですが、特許は必ずしも実用化やコスト競争力を約束しません。この記事における次の観測点は、トヨタが特許で首位を取りながら、そのポートフォリオの中でEV比率がどの程度で、水素や合成燃料などの非EV系技術にどれだけの厚みがあるのかという点です。