再エネ・技術

和倉 源泉熱活用へ 七尾市 来年度に着工 - 中日新聞

2026-06-08
七尾市が和倉温泉の源泉熱を活用する事業を脱炭素先行地域として来年度に着工する計画を報じている。

専門家の視点

和倉温泉の源泉熱を活用する計画には、実体として「源泉熱」という利用可能な熱源と「地域熱供給」という既存技術が存在します。しかし、今回の動きが「脱炭素先行地域」枠組みの中で進む点が構造上のポイントです。実体の段階では、源泉熱の供給量や熱交換設備の導入費用、運営主体の持続可能性といった測定可能な要素が具体化されているかが不透明です。特に、温泉地特有の湯量変動や源泉所有者との調整という物理制約が、制度面でどの程度織り込まれているかは見えにくい部分です。 物語としては「地域資源の脱炭素活用」という分かりやすいフレームが採用されていますが、熱供給の受益者や料金設定、既存のガス・電気との競合といった経済合理性が語られていません。期待レイヤーでは、環境省の支援が先行して地元の投資判断や市民の受容を促す効果がある一方で、補助金終了後の自立運営が不透明なまま進むリスクもあります。ここにあるのは、制度先行で実体の検証が追いつかない「物語先走り」の構造です。観測点は、来年度着工後の熱供給開始時期と、実際に契約する事業者・施設数の推移です。実体が物語に追いつくかどうかが、この事業の真の評価基準になります。

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