資源循環型炭酸ガス(CO2)事業をタイで始動。バイオマス由来原料活用の合弁会社設立(2026.6)
専門家の視点
この記事は、バイオマス由来の副生CO2を資源として活用する具体的な事業実体を示しており、タイの産業需要に即した実質的な循環型モデルを構築した点は評価できます。しかし、環境貢献を謳いながら、CO2削減量や投資規模、カーボンフットプリント認証の取得時期といった具体的な効果が一切示されていません。「資源環境型」という物語で印象を先行させる一方、定量的な裏付けを省略しているため、規模と効果のギャップが読者の期待と実態のズレを生んでいます。また、副生CO2の回収・販売が、元のバイオエタノール製造プロセス全体の環境負荷をどう変えるかという利害が省略されており、循環自体が目的化していないか注意が必要です。日本企業のGX人材は、単なるリサイクル事業の枠を超え、ライフサイクル全体でのガバナンスと数値目標の開示を事業計画に組み込むべきです。
2026年6月8日、日本酸素ホールディングス㈱のタイ事業会社であるNippon Sanso (Thailand)Co., Ltd.(NSTH)は、タイ東部チャチューンサオ県において、Thai Special Gas Co., Ltd.(TSG)と共同で、バイオ由来の炭酸ガスの製造・販売を目的とする合弁会社Green CO2 Co., Ltd.(Green CO2)を設立したと発表した。 <合弁会社の事業概要> Green CO2は、Bangchak Corporation Public Company Limitedの子会社であるBBGI Public Company Limited(BBGI)のバイオエタノール製造工程において副生される炭酸ガスを回収し、精製・加工することで、高品質な液化炭酸ガスとして再利用する。これにより、バイオマス由来の炭酸ガスを有効利用する資源環境型の炭酸ガスサプライチェーンを構築する。 <製造拠点と製品> Green CO2は、タイ東部チャチューンサオ県に新たに炭酸ガス製造プラントを建設し、同地域の産業需要に対応するため、次のの用途向け炭酸ガスを生産する。 ・工業用炭酸ガス ・食品用炭酸ガス ・飲料用炭酸ガス 製造された液化炭酸ガス製品は、TSGおよびNSTHを通じて、2026年6月よりタイ国内で販売する。 <環境への貢献と今後の展開> 本事業で製造される炭酸ガスについては、カーボンフットプリント(CFP)の認証取得を目指している。 Green CO2は、高品質な炭酸ガス製品の安定供給を通じて、さまざまな産業分野のニーズに応えていく考えだ。 詳しくは、→https://jp.nipponsanso.com/news/detail.html?itemid=2559 dispmid=910 TabModule814=0
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