【日本】環境省、太陽光発電の法アセス対象拡大で政令改正案。15MW以上。2028年4月から
環境省が太陽光発電の環境影響評価法対象拡大を盛り込んだ政令改正案を公表し、2028年4月から15MW以上を対象とする。
専門家の視点
環境省が太陽光発電所の環境アセスメント対象を出力15MW以上に引き下げる政令改正案は、2028年4月の施行まで約5年の準備期間を設けています。この点に構造的な意味があります。再生可能エネルギー導入拡大の「物語」と、地域環境への影響を評価する「実体」との間にある整合性を、時間をかけて調整しようとしているのです。 法アセスの厳格化は、これまで「グリーン」とされた太陽光が、土地改変や生態系への影響という物理的現実を伴うことを制度上明確にします。ところが、施行時期が5年後であることから、その間に事業者や自治体は新たな手続きに適応する猶予を得ます。この時間差は、物語が先行し実体が追いつく「物語先走り」のリスクを緩和する設計です。 一方、実体の観点では、アセスメントの対象となる15MW以上の大規模案件は限定的であり、中小規模やノンフィット型の事業が規制の隙間となる可能性が課題です。また、2028年までに環境アセスメントを執行する人材や体制が自治体レベルで十分に整うのかという実行レイヤーの欠落が潜在します。規制導入の早さに対し、評価と運用が追いつくかが今後の観測点です。