JERAクロス、27年度までに顧客倍増へ/GXを一貫支援 - 電気新聞
JERAクロスが2027年度までに顧客件数を倍増させる計画で、GX戦略策定から再エネ調達・運用最適化まで一貫支援する方針を表明した。
専門家の視点
JERAクロスが2027年度までに顧客倍増を掲げる背景には、GX需要の高まりと競合との差別化という二つの実体が存在します。企業の脱炭素戦略は、戦略策定から電力調達、運用までの一貫支援を求める一方で、実際にそのニーズに応えられる事業者は限られているのが現状です。「一気通貫」という物語は、この需給ギャップを的確に捉えていますが、肝心なのはその実現性です。顧客倍増には、単なる電力販売ではなく、高度なコンサルティング能力と再生可能エネルギーを安定調達できる体制が不可欠であり、これらが実体として伴わなければ物語先行のリスクがあります。期待レイヤーでは、GX投資が拡大する市場において、こうした総合提案型ビジネスモデルへの投資家や企業の関心は高いものの、実行レイヤーである人材育成やシステム構築の進捗が追いつくかが不確定要素です。この記事が当然としている「一気通貫が顧客にとって最適解である」という前提は、企業ごとにGXの優先順位や内部リソースが異なる以上、必ずしも当てはまりません。次の観測点は、この2年間でJERAクロスがどの程度の実証プロジェクトと人材を具体化できるかです。