JERA、再エネ電力使用を時間単位で証明 Googleのデータ拠点で実証 - 日本経済新聞
JERAがGoogleのデータ拠点で再エネ電力使用を時間単位で証明する実証を開始した。
専門家の視点
JERAがGoogleのデータ拠点で再エネ電力を時間単位で証明する実証に乗り出した背景には、再生可能エネルギーの時間的・空間的な供給変動と需要の不一致という実体があります。これまでは年間ベースのマッチングが主流でしたが、実際の電力系統では太陽光が発電しない夜間にデータセンターが大量消費するという構造的なミスマッチが残っていました。この実証は、時間単位の証明という技術的制度を導入することで、実体(時間差のある需給)と物語(再エネ100%利用)のズレを埋める試みです。 ただし、注目すべきは「誰が実行するのか」という実行レイヤーの問題です。時間単位の証明制度は、発電事業者・小売事業者・需要家の三者間でリアルタイムデータの連携と第三者認証が必要になります。JERAとGoogleという大規模プレーヤー同士の実証では成立しても、中小企業や一般需要家に広がるにはコストと運用負担が課題です。 隠れた前提として、この制度が「再エネの価値を時間単位で正確に評価すれば導入が加速する」という信念に立っていますが、実際の障壁は証明精度よりも、系統制約や蓄電池コストといった物理的な制約かもしれません。