企業動向

GX・自動車・半導体の3分野で産業集積 岡山県が成長プラン素案まとめる - 山陽新聞

2026-05-29
岡山県がGX・自動車・半導体の3分野で産業集積を図る成長プラン素案をまとめ、倉敷市・水島コンビナートの脱炭素化を重点支援する方針を示した。

専門家の視点

この産業クラスター形成計画で核となるのは、倉敷市・水島コンビナートという巨大な排出源の脱炭素化ですが、ここで現実と計画の間にあるズレを指摘します。既存の製鉄・化学プラントの設備を更新しながらCO2排出量を削減するには、CCUS(CO2回収・貯留)や水素供給網など、物理的なインフラ整備に10年単位の時間がかかります。一方で、岡山県の成長プランは「GX・自動車・半導体」という三つの分野を同時に推進する枠組みを示していますが、それぞれの技術成熟度と実行主体が異なる点が見過ごされがちです。自動車や半導体には民間企業の投資判断があり、GX分野には公共インフラと規制緩和という行政の役割が大きく、この三つを同じ時間軸で動かすことの難しさが物語の欠落部分です。実体としては水島コンビナート自体の設備老朽化と、カーボンプライシング導入によるコスト負担増という二つの物理制約がすでに動き始めています。期待先行のリスクは、県が旗振り役をしても現場の企業が技術選択と投資判断を下せる人材や資金を確保できていない点にあります。

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