制度・政策

次世代産業育成の力に/山口県新任幹部紹介 3 東泰宏・産業労働部長 - 山口新聞

2026-05-29
山口県が国のGX戦略地域として、脱炭素化を進めながら次世代産業育成を目指す幹部の方針を紹介した記事。

専門家の視点

山口県がGX戦略地域の一次指定を受けたという事実から、実体としてはコンビナートの脱炭素化と次世代産業育成という明確な政策目的が存在します。しかし、記事は新任幹部の抱負を伝えるにとどまり、具体的な数値目標、実行スケジュール、財源の裏付けといった「どう実現するか」の経路がほとんど示されていません。ここには「物語欠落」の構造があります。ビジョンの方向性は共有されても、誰がいつ何をするのかという実行レイヤーが行政内部の意気込みに留まっている可能性が高いです。 さらに重要なのは、コンビナートの脱炭素化が「設備更新か」「燃料転換か」「CCUS(CO2回収・有効利用・貯留)か」という技術選択を、地域が特定できているのかという点です。記事は「進める」というフレームで括りますが、実体としてどの技術に軸足を置くかで、必要となる企業誘致や人材育成の内容は全く変わります。この「技術の具体性」が欠落していることが、物語と実体のズレの本質です。 GX分野で最も陥りやすい失敗は、補助金ありきの「宣言」だけで、実際の産業構造転換が伴わないことです。

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