制度・政策

【日本】国交省、「TSUNAG認定」が「DBJ Green Building認証」の評価項目に採用

2026-05-27
国土交通省のTSUNAG認定がDBJ Green Building認証の評価項目に採用され、生物多様性配慮が建築物の評価基準に加わった。

専門家の視点

国土交通省の「TSUNAG認定」がDBJ Green Building認証の評価項目に採用されたことは、生物多様性という実体がようやく不動産評価の枠組みに組み込まれた構造的な一歩です。これまでグリーンビルディング認証は省エネルギーやCO2削減が中心でしたが、生態系サービスの経済的価値が物語として十分に翻訳されていなかった分野です。今回の動きは、国土の緑地保全という実体に、金融の物語が追いついた形と見ることができます。 ただし、物語先走りのリスクも潜んでいます。TSUNAG認定の取得件数や実証データがまだ限られている中で、評価項目に位置づけられても実際の審査でどれだけ加点に結びつくかは不透明です。制度導入は早いが執行や人材の習熟が追いつかないという、制度と手続きの非対称性が顕在化する可能性があります。次の観測点は、この評価項目が実際の認証取得率や投資判断にどの程度の影響を与えるかです。数字が伴わなければ、期待先行で終わる構造を避けられません。

国土交通省は5月22日、優良緑地確保計画認定制度「TSUNAG認定」が、日本政策投資銀行の「DBJ Green Building認証」において「生物多様性への配慮」の評価項目に位置づけられたと発表した。 【参考】【日本】国交省、優良緑地「TSUNAG認定」で第1弾14件認定。麻布台ヒルズや大手町タワー等(2025年3月19日) 【参考】【日本】国交省、優良緑地「TSUNAG認定」で第2弾6件認定。アークヒルズやBLUE FRONT SHIBAURA等(2025年10月27日) 今回、「DBJ Green Building認証」で評価される対象になったことで、事業者にとって「TSUNAG認定」を取得するメリットが高まった。またDBJ Green Building認証は、グリーンボンドやサステナブル・リンクボンド等でも活用されることが多いことから、資金調達も有利に進められることにつながるとみている。 同省はすでに2025年2月、GRESBのESG評価において、TSUNAG認定物件が高評価要件となることも実現している。 【参考】【日本】国交省、緑地確保TSUNAG認定をGRESB承認。TNFDガイドラインにも採用(2025年2月12日) 【参照ページ】緑の認定制度「TSUNAG認定」が建築物の認証制度と連携! ※ 閲覧チケットは翌月への繰り越しはできません。 【無料会員向け】有料記事の閲覧チケットの詳細はこちら 株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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